サルスベリの“ひこばえ”は切り取った方がいい?

サルスベリの“ひこばえ”は切り取った方がいい? 植物育成のコツ

徳島県の方から

サルスベリの“ひこばえ”は切り取った方がいいのですか?
そのままにしておくとどうなるのですか?

と、ご質問をいただきました。

 

「ひこばえ」とは樹木の根本付近から伸びだす、若い芽(枝)のことです。
ひこばえイメージ

桜の幹に花が咲いたり、伐採した時に切株から生えだす芽のこともさします。

 

なぜ「ひこばえ」が生えるのか?

樹木にとってひこばえは、
より多くの葉を確保するために出すものですから、
もちろん無駄な枝ではありません

しかし…

ご質問を頂いたサルスベリは、ひこばえを良く出す樹種なので
ほっておくと株立ちの
ブッシュ状”(生い茂ること)になってしまうかもしれません。

サンシュユ にひこばえが茂った様子

無駄な枝ではないとはいえ、庭のサルスベリの根元が
ブッシュのようになったらうっとうしいですよね…

 

池上

つまり樹木にとっては
ひこばえは切らないほうが良いが、

人間が観賞する庭木としては
ひこばえは切った方が良いということです。

樹種による違い

ひこばえの量には、樹種によって大きな違いがあります。

ひこばえを良く出す樹種:
ゲッケイジュ、サルスベリ

サルスベリ

 

強い剪定などを行うと緊急的にひこばえを出す樹種:
イチョウ

まったくひこばえを出さない樹種:
ヒノキ

 

人が植えた庭木は管理していかないとダメなんです。

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