冬に赤い実をつける木たち
冬に赤い実がなる木は多くあります。
庭では、クロガネモチ、ソヨゴ、ピラカンサ、ナンテン、アオキ、マンリョウ、センリョウなどが赤い実は付く植物としてよく植えられます。(写真はクロガネモチとナンテン)
これらの植物は鳥に食べてもらうために赤く目立つ実をつけているのですが、食べられ方が異なります。
ピラカンサの赤い実は食べられていない?
ナンテンなどは比較的早く鳥に食べられてしまいますが、ピラカンサはなかなか食べられません。
あんなにたくさんの実がついていて遠くからでも目立つのになかなか食べられないのです。
なかなかピラカンサの実が食べられない理由
実はピラカンサの種にはアミグダリンという青酸系の毒を含んでいます。
アミグダリンはビワやウメなどの種子にも含まれる物質で、少量なら食べても害はありませんが多量に摂取すると急性中毒になります。ただ、この毒は冬の寒さに当たると徐々に分解されて無くなります。また果肉は完熟するまではかなり渋くとてもマズイのです。
つまりピラカンサは種が十分熟すまではまずくしていて、他の木の赤い実が無くなってから食べられるように、また、一度にはたくさん食べられないようにしているのです。
わざとマズイ実をつけるとは逆転の発想ですね。
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