【除草剤が木を枯らす!?】除草剤の注意点を紹介します(ご相談あり)

除草剤ご利用時の注意 植物育成のコツ

お客様から、

「ミカンの樹の根元に除草剤を撒いてしまった。
はじめは何ともなかったが徐々に様子がおかしくなり
今は新芽が出ず、古い葉が萎れてきてしまった。
どうしたらいいか?」

と、お電話でお問い合せがありました。

周りの雑草を駆除しようとして、
誤ってミカンの樹の根元にかかってしまったようです。

どうしたらよいのでしょうか?

まず、除草剤についてご説明しました。

除草剤のしくみ

お客様が使用した除草剤は「ラウンドアップ」という製品の
薄めないで使用できるシャワータイプとのことです。

人気商品なので、ホームセンター等で
ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

ラウンドアップの有効成分は「グリホサート」で、
葉から吸収されて植物を枯らします。
土に触れると短時間で土分子に吸着され、微生物に分解されます。

雑草の茎葉にかからずに土に落ちた成分は、処理後1時間以内のごく短時間で土の粒子に吸着し、その後微生物により自然物に分解。
約3~21日で半減、やがて消失します。

引用:ラウンドアップホームーページ「安全性について」より
https://www.roundupjp.com/safety/

そのため、希釈タイプを噴霧器で散布する場合は、
通常は、樹木の葉や幹にかからなければ問題はないのですが、

シャワータイプを大量に根元に撒くと、土に分解される前に
有効成分が根から吸収されて、樹木にも被害が出てしまいます。


また、今回のお客様のケースでは
ミカンの木は固い土壌に植わっており
細根が地表近くに多くあるとのことなので
分解される前に根から吸収され、被害が助長されたことが考えられます。

一度吸収された有効成分を
排除したり分解する方法はありませんので、
残念ながら、今回のミカンは枯れる可能性が高いとお答えしました。

みなさんも庭での除草剤の使用は十分注意し、
使用上の注意事項をよく読んで使ってくださいね。

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