(ご相談内容)
庭のベニカナメモチ生垣の生育があまり良くありません。何本か枯れた木もあります。土が悪いからではないかと思っています。庭土を入れ替えた方がよいでしょうか?生垣のある場所は北側の狭い植栽地です。
(回答)
ベニカナメモチ生垣の生育が悪い主な原因は、日照不足と狭い植栽地にあると考えられます。ベニカナメモチは比較的土壌を選ばないので、よほどの粘性土でなければ土壌の入れ替えは不要です。
株の間に小さくて良いので深さ20~30cmの坪穴を掘って、腐葉土と配合肥料を混ぜたもので埋めなおすのが良いと思います。
この作業は根が動き出す前の3月までに行うのがお勧めです。
(追加回答) ごま色斑点病の防除方法
頂いた文面に何本かが枯れたと記載されているのが気になりました。ベニカナメモチには「ごま色斑点病」という病気が多く発生しており、これが枯れた原因ではないかと思ったからです。葉に赤い斑点が出るのでこの病気かどうかは簡単に判定できます。病徴があるかどうかお聞きしたところ、やはりごま色斑点病でした。
そこで、ごま色斑点病の防除方法について追加で回答しました。
まず枯れた木は根元で伐採してください。
ごま色斑点病はカビの一種が寄生して発症します。このカビの胞子が残らないように伐採した木及び周囲の枯葉は全て撤去してください。
残ったカナメモチの葉に病徴が見られる場合は、その葉を手でむしり取ってください。
新しい葉が出だしたら(3月中旬ごろ)生垣全体に殺菌剤を散布してください。
殺菌剤はベンレートやトップジンでいいです。
散布は葉の表と裏、枝と幹、土の表面と胞子が残らないように満遍なく散布してください。
この病気の完治は結構大変です。
この散布を2週間の間をおいて3回行ってください。
これで様子を見て、再発するようなら梅雨前に再度同じことを行ってください。
きれいな生垣が再生することを願います。
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