樹木のプロ「樹木医」の観察日記です。
街中で見つけた植物の”チョッと不思議”を紹介していきます。
落ちない木⁉受験のお守りになる木
近くの公園でマンサクの花が咲きだしました。黄色い花で枝に枯葉がたくさん付いているシナマンサクです。
この木のように冬になっても枯葉が付いたままの性質を「枯凋性(こちょうせい)」といいます。この枯凋性を持つ樹木としてはコナラのほかカシワ、ブナ、クリ、ミズナラなどがあげられます。
なぜシナマンサクは枯れ葉を落とさないのか?
なぜ、これらは他の木のように枯葉を直ぐに落とさないのでしょうか?
これらの樹木は、古くは常緑樹だったので秋になって枯葉を落とすためにできる離層が未発達だからと言われています。また、寒風から冬芽を守るため、動物に冬芽を食べられにくくするためとも考えられています。
他の枯れ葉を落とさない木
これらは主に公園などで見かける木ですが、植木屋がよく目にする落ち葉が落ちない木といえばシダレモミジです。
手入れの時に枯葉を取るのがちょっと面倒臭い木です(笑)
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